平成25年秋 午後問4

あたりめさん  
(No.1)
お世話になっております。
非常に初歩的なことで恐縮です。

図1で各部のルータにIPアドレスが2つ記載がありますが、
この違いはLAN側、WAN側のことでしょうか。
「トラブル事象2」でtracerouteのコマンドの実行結果が記載がありますが、
総務部ルーターから調達部ルーターに行っていますが、
このときは総務部ルーターは(172.16.2.254)で調達部ルーターは172.16.0.1なの
でしょうか。
お手数ですが教えていただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
2022.09.10 22:30
陽射さん 
AP ブロンズマイスター
(No.2)
>図1で各部のルータにIPアドレスが2つ記載がありますが、
>この違いはLAN側、WAN側のことでしょうか。

イメージとしては近いですが、厳密には違います。
2つのNIC(LANポート)で異なるセグメントのIPアドレスを割り当てています。

各部門のルータは、部門間を扱うセグメント(172.16.0.0/24)のIPアドレス、
部門内のセグメント用(部門ごとに異なる)のIPアドレスをNICごとに設定しています。


>総務部ルーターから調達部ルーターに行っていますが、
このときは総務部ルーターは(172.16.2.254)で調達部ルーターは172.16.0.1なの
でしょうか。

yes/noでいえば「yes」となります。

この質問は、tracerouteに表示されるIPアドレスのロジックと読み取っていますので補足します。

tracerouteは、TTL(パケットの寿命)を意図的に切らせ、中継ルータからtraceroute発行元にメッセージを送信させ、中継ルータのIPアドレスを取得する仕組みです。

TTLはパケットの寿命でルータを経由する(ルーティング)ごとに値が1減ります。この値が0になるとパケットは破棄され、当該ルータからICMP の Time Exceededのメッセージを送信元に送信します。


設問3の解説で説明されていますのでこちらもご参照ください。
https://www.ap-siken.com/kakomon/25_aki/pm04.html


tracerouteに表示されるIPアドレスは、ルータからtraceroute発行元のPCにメッセージを送信する際に使用されるルータの送信元IPアドレス(NICのアドレス)です。

総務部ルータから総務部のPCにメッセージを送信する場合は、172.16.2.254のNICを使用するので1ホップ目には、172.16.2.254が現れます。

調達部ルータから総務部のPCにメッセージを送信する場合は、172.16.0.1のNICを使用するので、2ホップ目には、172.16.0.1が現れます。


※使用するNICは、ルーティングテーブルに基づきます。
2022.09.11 12:07
あたりめさん  
(No.3)
陽射  様
ご丁寧な解説ありがとうございます!
教えて頂いた解説と自分なりにも調べて分かりました。
ありがとうございます。
ネットワーク分野を重点的に解いていますので
今後ともよろしくお願いいたします!
2022.09.11 23:18

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