平成30年春期午後問5

分からないこと沢山さん  
(No.1)
https://www.ap-siken.com/kakomon/30_haru/pm05.html

二点質問があります。
①設問1のbに関してですが、jpドメインの登録管理事業者に登録申請が必要な理由が分かりません。すでにB社がドメインとしてexample1.co.jpを登録しているのですよね?その場合にはB社が勝手にDNSサーバのホスト名とIPアドレスの組みを指定して、それをA社に提供するだけでいいのではないのですか?新しくexample3.co.jpのようなドメインを作成するのなら登録が必要なことも理解できるのですが。

②ゾーンファイルにおいて一行目がある理由が分かりません。一行目のrecord_dataは自分自身を指していますよね?仮にw3.example.co.jpのIPが欲しいとリクエストがあった場合には反復問い合わせを通してns.example.co.jpに最終的に問い合わせが来るのではないのですか?そうした場合には、1、2行目は必要なく、いきなり四行目のw3のAレコードが必要になるだけではないのですか?

以上2点よろしくお願いいたします。
2023.09.30 16:59
boyonboyonさん 
AP シルバーマイスター
(No.2)
>①
A社のドメインを管理するDNSサーバとして,B社DNSサーバを登録すれば、マスタが、故障したとき代替えとして使えると思います。

>②
についてですが、ゾーンファイルには、ドメイン内の全てのリソースの情報を載せるものだと認識しています。
DNSもリソースの一部なので、載せるべきかと思います。
2023.09.30 23:41
陽射さん 
AP ブロンズマイスター
(No.3)
>jpドメインの登録管理事業者に登録申請が必要な理由が分かりません。
>すでにB社がドメインとしてexample1.co.jpを登録しているのですよね?

申請はゾーンごとに行います。
上位権威DNSサーバには、「example.co.jp.」のゾーンにおいて、現状、A社DNSサーバのNSレコードやIPアドレスなどが登録されています。そこにB社DNSサーバのNSレコード、IPアドレスが申請により追加されるとキャッシュDNSサーバは、スレーブDNSサーバの所在も理解できるようになります。

>②ゾーンファイルにおいて一行目がある理由が分かりません。一行目のrecord_dataは自分自身を指していますよね?
>仮にw3.example.co.jpのIPが欲しいとリクエストがあった場合には反復問い合わせを通してns.example.co.jpに最終的に問い合わせが来るのではないのですか?そうした場合には、1、2行目は必要なく、いきなり四行目のw3のAレコードが必要になるだけではないのですか?

反復問い合わせは、ルートサーバから下位への委任を繰り返しA社DNSサーバに到達という流れになります。自身のNSレコードとそのAレコードを返しこれ以上委任が不要であるという情報をキャッシュサーバに伝えるため必要になります。キャッシュサーバは、クエリされたAレコードのほか、ルートサーバへの問い合わせを一定期間省くためNSレコードとそのAレコードもキャッシュします。
2023.10.01 01:56
分からないこと沢山さん  
(No.4)
お二方回答いただきありがとうございます。
以下まだ理解しきれていない部分を書かせていただきました。
ご回答いただければ幸いです。

①ドメイン内の全てのリソースの情報を載せることは把握しました。
「申請はゾーンごとに行います」がまだ理解できません。今回はexample.co.jp.のゾーンに別のゾーンのDNSサーバを登録したためにjpへの登録が必要だったのでしょうか。仮にw4.example.co.jpをAレコードに加える場合にはjpへの申請は必要ないのでしょうか。

②NSレコードを返すのはWebサイト内の別のWebページにアクセスする可能性が高そうと判断できるからですか(Webページが複数サーバにまたがりファイルを格納している場合にはIPアドレスだけでは関連ページにアクセスできない場合があるのかなと考えました)?
2023.10.01 10:59
boyonboyonさん 
AP シルバーマイスター
(No.5)
>陽射さん

ご教授ありがとうございます。
理由を深掘りすることなく、そういうものかと思っていたことが、理由を知ることができました。
名前解決を完結させるためだったことが分かり納得しました。
よい勉強になりました。

>分からないこと沢山さん
No.2は、勉強不足の返信でした。すみません。
今回も自分なりに考えたことを書いてみました。
参考になれば幸いです。

>①
上位の権威DNSサーバには、
example.co.jp.ドメインの権威DNSサーバは、ns.example.co.jp
という情報が、あると思います。
これが、登録事業者による登録だと思います。ここでは、新たに
example.co.jp.ドメインの権威DNSサーバは、ns-asha.example.co.jp
の登録を依頼すると考えられます。

上位の権威DNSサーバでは、ns.example.co.jp内のレコードについては、把握していないので、レコードの変更は登録の必要はないと思います。

>②
そうだと思います。いちいちルートからたどるのはたいへんですよね。
ブラウザの履歴みたいなものかと思っています。
2023.10.01 12:09
陽射さん 
AP ブロンズマイスター
(No.6)
>今回はexample.co.jp.のゾーンに別のゾーンのDNSサーバを登録したためにjpへの登録が必要だったのでしょうか。

少し違います。理由は、上位権威DNSサーバに委任先を追加するためです。
ゾーンが同じでもネームサーバを追加すれば、上位の権威DNSサーバから委任できるよう申請が必要です。

>仮にw4.example.co.jpをAレコードに加える場合にはjpへの申請は必要ないのでしょうか。
不要です。登録情報は、委任先のNSレコードとそのIPアドレスです。Aレコードは、委任先のDNSサーバで管理されます。
委任先に他のゾーンで登録済みのNSレコードを指定することは可能です。

>②NSレコードを返すのはWebサイト内の別のWebページにアクセスする可能性が高そうと判断できるからですか(Webページが複数サーバにまたがりファイルを格納している場合にはIPアドレスだけでは関連ページにアクセスできない場合があるのかなと考えました)?

申し訳ありません。ご質問の内容が咀嚼できておりませんので、少し補足していただけると幸いです。


>分からないこと沢山さん
>boyonboyonさん

②の質問は、NSレコードを登録しなかったらどんな問題が起こり得るかという内容に思いましたが、未検証のため起こりえるトラブルは、わたくしもあまり存じておりません。

反復問い合わせは、ルートサーバ、TLD、2LDの順にNSレコードの委任で成り立っているので、最後は、自分自身を示すためにNSレコードを通知する仕組みであると理解しています。ちなみに委任先が必要なケースは、サブドメインに該当する場合で、自身のNSレコードではなく委任先のDNSサーバのNSレコードとグルレコードがキャッシュサーバに通知されます。
2023.10.01 17:07
分からないこと沢山さん  
(No.7)
お二方何度もありがとうございます。

①ようやく理解することができました。キャッシュDNSに対して上位の権威DNSサーバが下位のDNSサーバの存在(名前)を知らせることができるように上位に登録が必要なのですね。

>②NSレコードを返すのはWebサイト内の別のWebページにアクセスする可能性が高そうと判断できるからですか(Webページが複数サーバにまたがりファイルを格納している場合にはIPアドレスだけでは関連ページにアクセスできない場合があるのかなと考えました)?

NSレコードを返すということは再びそのDNSサーバが担当しているドメインにアクセスする可能性を考慮しているということだと考えました。その際に、同じサーバ(IP)に格納してあるHTMLファイルを入手したいのであれば.co.jp/aaa/bbbのようにフォルダ部分の身を変えれば良いので、Aレコードだけで十分だと思います。これを踏まえるとWebページが複数サーバにまたがり、過去に指定したIP以外のサーバが持っているHTMLファイルが欲しい場合にNSレコードがあればルートDNSから名前解決をする手間が省けるのではないかと考えました。

以上が私の前の質問の補足です。
何か解釈が間違っている部分がありましたら、ご教授いただけますと幸いです。
2023.10.01 20:57
陽射さん 
AP ブロンズマイスター
(No.8)
>NSレコードを返すということは再びそのDNSサーバが担当しているドメインにアクセスする可能性を考慮しているということだと考えました

ご認識のとおりです。本問の図では登場していませんが、Webページ以外にメールサーバのMXレコード、そのFQDNに対するAレコードの問い合わせが発生するかもしれません。

>その際に、同じサーバ(IP)に格納してあるHTMLファイルを入手したいのであれば.co.jp/aaa/bbbのようにフォルダ部分の身を変えれば良いので、Aレコードだけで十分だと思います。

ご認識のとおりです。
キャッシュサーバが以前に問い合わせたAレコードを保持していれば、キャッシュサーバが保持しているAレコードを返します。

>これを踏まえるとWebページが複数サーバにまたがり、過去に指定したIP以外のサーバが持っているHTMLファイルが欲しい場合にNSレコードがあればルートDNSから名前解決をする手間が省けるのではないかと考えました。

手間が省ける点は、ご認識のとおりです。過去に指定したIP以外というよりは、FQDNのホスト部分が変わり、キャッシュサーバ未保持のAレコードのクエリが発生する場合が該当します。

例にすると、①HP閲覧→②ヘルプのQ&Aを参照→③未解決のため問い合わせフォーム利用のようにホスト名が変わる場合です。

例)
①www.●●●.co.jp    →キャッシュサーバ Aレコード保持あり
②help.●●●.co.jp   →キャッシュサーバ Aレコード保持なし
③login.●●●.co.jp →キャッシュサーバ Aレコード保持なし
2023.10.02 21:51

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