調達計画・実施(全40問中16問目)
No.16解説へ
システムを委託する側のユーザー企業と,受託する側のSI事業者との間で締結される契約形態のうち,レベニューシェア型契約はどれか。
出典:令和2年秋期 問66
- SI事業者が,ユーザー企業に対して,クラウドサービスを活用したシステム開発と運用に関わるSEサービスを月額固定料金で課金する。
- SI事業者が,ユーザー企業に対して,ネットワーク経由でアプリケーションサービスを提供する際に,サービスの利用時間に応じて加算された料金を課金する。
- 開発したシステムによって将来,ユーザー企業が獲得する売上や利益をSI事業者にも分配することを条件に,開発初期のSI事業者への委託金額を抑える。
- システム開発に必要な工数と人員の単価を掛け合わせた費用をSI事業者が見積もり,システム構築費用としてシステム完成時にユーザー企業に請求する。
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解説
レベニューシェア型契約は、レベニュー(収益)をシェア(分け合う)の名称通り、アプリケーションの開発費を無償または通常より安価にする代わりに、そのアプリケーションから得られる収益の何割かをSI事業者に支払うことを約する契約形態です。例えば、「過去問道場のデータを使ったスマホアプリを無償で作ります。ただし、スマホアプリの収益は半々で分けましょう」といった契約形態などです。
委託者側にとっては、システム開発費の削減により事業リスクを低くできるメリットがありますが、システムが成功した場合に得られる収益は少なくなります。受託者側にとっては、システムが長期間にわたり利益を生み出し続けた場合に継続的な収入を得られるメリットがある一方、収益が期待していたほど上がらないと赤字になってしまうリスクもあります。システムの成功がSI事業者の収益増加に直結するので、従来の「買い切り型」のシステム開発と比較して、開発側の取り組む姿勢が向上するという副次的な作用もあるようです。
したがって、「ユーザー企業が獲得する売上や利益をSI事業者にも分配する」としている「ウ」の記述がレベニューシェア型契約に該当します。
委託者側にとっては、システム開発費の削減により事業リスクを低くできるメリットがありますが、システムが成功した場合に得られる収益は少なくなります。受託者側にとっては、システムが長期間にわたり利益を生み出し続けた場合に継続的な収入を得られるメリットがある一方、収益が期待していたほど上がらないと赤字になってしまうリスクもあります。システムの成功がSI事業者の収益増加に直結するので、従来の「買い切り型」のシステム開発と比較して、開発側の取り組む姿勢が向上するという副次的な作用もあるようです。
したがって、「ユーザー企業が獲得する売上や利益をSI事業者にも分配する」としている「ウ」の記述がレベニューシェア型契約に該当します。
- 定額課金制の契約です。
- 従量課金制の契約です。
- 正しい。レベニューシェア型契約の説明です。
- 完全定額契約です。
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