要件定義(全23問中22問目)
No.22解説へ
受注管理システムにおける要件のうち,非機能要件に該当するものはどれか。
出典:平成23年特別 問65
- 顧客から注文を受け付けるとき、与信残金額を計算し、結果がマイナスになった場合は、入力画面に警告メッセージを表示すること
- 受注管理システムの稼働率を決められた水準に維持するために、障害発生時は半日以内に回復できること
- 受注を処理するとき、倉庫に在庫がある商品はリアルタイムで自動的に在庫引当を行うこと
- 出荷できる商品は、顧客から受注した情報を受注担当者がシステムに入力し、営業管理者が受注承認入力を行ったものに限ること
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解説
非機能要件とは、業務要件を実現するためにシステムに求められる機能要件以外の要件のことで、品質要求や制約条件がこれに該当します。品質要求の例としては、応答速度、ピーク時の処理能力、障害時の復旧速度、使いやすさ、セキュリティ要件などがあり、制約条件の例としては、使用するプログラム言語、運用スケジュール、データ保存期間、移行要件などがあります。共通フレーム2013では、非機能要件に記述する事項の例として、JIS X 0129-1(ISO/IEC 9126)における6つの品質特性のほか、技術要件、運用・操作要件、移行要件、付帯作業を挙げています。
「ア」「ウ」「エ」は、業務をシステム上で実現するために欠かせない要件なので機能要件です。しかし「イ」だけは機能ではなく、信頼性を確保するための要求であるため非機能要件に該当します。
「ア」「ウ」「エ」は、業務をシステム上で実現するために欠かせない要件なので機能要件です。しかし「イ」だけは機能ではなく、信頼性を確保するための要求であるため非機能要件に該当します。
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