経営管理システム(全14問中13問目)
No.13解説へ
ERPパッケージを導入して,基幹業務システムを再構築する場合の留意点はどれか。
出典:平成21年春期 問64
- 各業務システムを段階的に導入するのではなく,必要なすべての業務システムを同時に導入し稼動させることが重要である。
- 現場部門のユーザーの意見を十分に尊重し,現行業務プロセスと合致するようにパッケージのカスタマイズを行うことが重要である。
- 最初に会計システムを導入し,その後でほかの業務システムを導入することが重要である。
- パッケージが前提としている業務モデルに配慮して,会社全体の業務プロセスを再設計することが重要である。
広告
解説
ERP(Enterprise Resource Plannning)パッケージは、組織全体の経営資源と業務プロセスを統合して、計画的に管理するために、企業活動に必要な機能、販売、生産、購買、出荷、会計などのすべてが含まれた情報システムです。
導入することによって企業内に散在するデータの一元管理を可能にしたり、全社的な業務の統合化を推進することができるメリットがあります。しかし、導入する際にはERPパッケージが想定している業務モデルと現状業務とのフィットギャップ分析を行い、ERPパッケージに適合するように業務プロセスを変更するBPR(Business Process Re-engineering)が必要となります。
導入することによって企業内に散在するデータの一元管理を可能にしたり、全社的な業務の統合化を推進することができるメリットがあります。しかし、導入する際にはERPパッケージが想定している業務モデルと現状業務とのフィットギャップ分析を行い、ERPパッケージに適合するように業務プロセスを変更するBPR(Business Process Re-engineering)が必要となります。
- すべてのシステムを一斉に移行すると、影響が大きく業務に支障を来す可能性が大きいので、段階的に移行していくべきです。
- カスタマイズをしすぎると、業務の統合性の低下、保守性の低下、コスト増など様々な問題が生じます。ERPパッケージを現行の業務に合わせるのではなく、現行の業務をERPパッケージが想定する標準的な業務プロセスに合わせる覚悟が必要です。
- 会計システムは、他のどのシステムともつながりがあるので、最初に会計システムだけ移行してしまうと他の業務システムへの影響が大きくなります。会計システムは最後に導入すべきと言えます。
- 正しい。ERPパッケージの導入前には、ERPパッケージが想定している業務モデルと現状業務とのフィットギャップ分析を行います。ギャップが生じた部分はERPパッケージに合わせて、抜本的に改革することが導入を成功させるためのポイントです。
広告