労働関連・取引関連法規(全26問中25問目)
No.25解説へ
A社はB社に対して業務システムの開発を委託し,A社とB社は請負契約を結んでいる。作業の実態から,偽装請負とされる事象はどれか。
出典:平成21年秋期 問79
- A社の従業員が,B社を作業場所として,A社の責任者の指揮命令に従ってシステムの検証を行っている。
- A社の従業員が,B社を作業場所として,B社の責任者の指揮命令に従ってシステムの検証を行っている。
- B社の従業員が,A社を作業場所として,A社の責任者の指揮命令に従って設計書を作成している。
- B社の従業員が,A社を作業場所として,B社の責任者の指揮命令に従って設計書を作成している。
正解 ウ問題へ
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解説
請負契約は、請負人がある仕事を完成することを約束し、発注者がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを内容とする労務供給契約の一種であり、請負元が自社の社員に対して、請負事業の指揮命令をします。
偽装請負とは、契約上では業務委託の形式をとっているのに、委託先従業員が委託元の責任者の指揮命令で業務に当たっており、労働実態が労働者派遣契約のようになっている違法行為を表します。
つまりこの問題では、請負業務を行っているB社の従業員がどちら側の指揮命令で業務を行っているかがポイントになります。
偽装請負とは、契約上では業務委託の形式をとっているのに、委託先従業員が委託元の責任者の指揮命令で業務に当たっており、労働実態が労働者派遣契約のようになっている違法行為を表します。
つまりこの問題では、請負業務を行っているB社の従業員がどちら側の指揮命令で業務を行っているかがポイントになります。
- A社の従業員がA社の責任者の指揮命令のもとで業務を行っているので問題ありません。
- A社の従業員がB社の責任者の指揮命令の下で業務を行っていますが、業務の委託はA社からB社に行われているので偽装請負には該当しません。
- 正しい。B社の従業員がA社の責任者の指揮命令のもとで業務を行っているため、偽装請負にあたります。
- B社の従業員がB社の責任者の指揮命令のもとで業務を行っているので問題ありません。
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