平成19年秋期試験問題 午前問67
問67解説へ
トランザクションの並行制御において,変更消失(lostUpdate)の問題,コミットされていない依存性(uncommitted dependency)の問題,不整合分析(inconsistent analysis)の問題が起こる可能性がある。これらの問題を解決する技術と,その技術を使うことによって新たに発生する問題の組合せはどれか。
正解 エ問題へ
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解説
ロックと時刻印アルゴリズムはトランザクションの同時実行制御を行うための方法です。
- ロック
- トランザクションで更新中のデータにロックをかけ、他のトランザクションからのアクセスを待機させることで同時更新を防ぐ制御方法。
- 時刻印アルゴリズム
- データの読書き時に記録した対象データのタイムスタンプの前後関係によって読書きの可否を判断する制御方法。
- 時刻印アルゴリズムでは資源にロックをかけません。
- 時刻印アルゴリズムでは資源にロックをかけません。
- ロックは更新矛盾を防ぐための制御方式です。
- 正しい。2つ以上のトランザクションが、互いに相手の使用している(ロックをかけている)資源の解放を待ち、トランザクションの進行が永遠に停止してしまっている状態をデッドロックといいます。複数のトランザクションによって資源がロックされる順序が不適切だとデッドロックが発生する可能性があります。
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