平成29年春期試験問題 午前問31
問31解説へ
イーサネットで使用されるメディアアクセス制御方式であるCSMA/CDに関する記述として,適切なものはどれか。
- それぞれのステーションがキャリア検知を行うとともに,送信データの衝突が起きた場合は再送する。
- タイムスロットと呼ばれる単位で分割して,同一周波数において複数の通信を可能にする。
- データ送受信の開始時にデータ送受信のネゴシエーションとしてRTS/CTS方式を用い,受信の確認はACKを使用する。
- 伝送路上にトークンを巡回させ,トークンを受け取った端末だけがデータを送信できる。
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解説
CSMA/CD方式は、Carrier Sense Multiple Access with Collision Detectionの略で、日本語に訳すと「搬送波感知多重アクセス/衝突検出方式」となります。CSMA/CD方式は一本の同軸ケーブルに複数のコンピュータが接続されているバス型のトポロジを前提としており、次のような手順で送信が行われます。
- 伝送路上に他のノードからフレームが送出されていないかを確認する
- 複数のクライアントは同じ回線を共用し、他者が通信をしていなければ自分の通信を開始する
- 複数の通信が同時に行われた場合は衝突を検出し、送信を中止してランダム時間待ってから再び送信をする
- 正しい。CSMA/CDの説明です。
- TDMA(Time Division Multiple Access,時分割多元接続)の説明です。
- 無線LANの通信手順であるCSMA/CAの説明です。RTS/CTS方式は、無線LANのアクセス制御方式の一つでRTS(Request To Send,送信要求)フレームとCTS(Clear To Send,受信準備完了)フレームを用いてフレームの衝突を防ぐことができるものです。
- トークンパッシング方式の説明です。
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