平成31年春期試験問題 午前問30

トランザクションのACID特性のうち,一貫性(consistency)の記述として,適切なものはどれか。

  • 整合性の取れたデータベースに対して,トランザクション実行後も整合性が取れている性質である。
  • 同時実行される複数のトランザクションは互いに干渉しないという性質である。
  • トランザクションは,完全に実行が完了するか,全く実行されなかったかの状態しかとらない性質である。
  • ひとたびコミットすれば,その後どのような障害が起こっても状態の変更が保たれるという性質である。
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分野:テクノロジ系
中分類:データベース
小分類:トランザクション処理
解説
ACIDは、データベースのトランザクション処理を行う上で必要不可欠とされる4つの性質(Atomicity・Consistency・Isolation・Durability)の頭文字を並べた言葉です。

各性質の意味は以下の通りです。
Atomicity:原子性
トランザクション内の処理がすべて実行されるか、または全く実行されないことを保証する性質。
Consistency:一貫性
トランザクションによりデータの矛盾が生じないこと。常にデータベースの整合性が保たれていることを保証する性質。
Isolation:独立性
複数のトランザクションを同時に実行した場合と、順番に実行した場合の結果が等しくなることを保証する性質。通常は使用するデータにロックをかけることで直列化可能性を保証する。隔離性と呼ばれる場合もある。
Durability:永続性
一旦正常終了したトランザクションの結果は、以後システムに障害が発生しても失われないことを保証する性質。通常は行われた操作をログファイル(ジャーナルファイル)に出力することで操作の再現性を担保する。耐久性と呼ばれる場合もある。
選択肢の記述を各性質に当てはめると、以下のようになります。
  • 正しい。一貫性の説明です。
  • 独立性の説明です。
  • 原子性の説明です。
  • 永続性の説明です。

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