情報に関する理論(全53問中5問目)
No.5解説へ
AIにおける機械学習で,2クラス分類モデルの評価方法として用いられるROC曲線の説明として,適切なものはどれか。
出典:令和5年春期 問 3
- 真陽性率と偽陽性率の関係を示す曲線である。
- 真陽性率と適合率の関係を示す曲線である。
- 正解率と適合率の関係を示す曲線である。
- 適合率と偽陽性率の関係を示す曲線である。
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解説
与えられたデータを「はい・いいえ」「陽性・陰性」などの2つのクラスに分類する機械学習モデルにおける判定結果は、AIが予測したクラスと実際のクラス分類の関係から、真陽性、偽陽性、真陰性、偽陰性の4つに分けることができます。この4つの値を使って2値分類モデルの精度を示す指標として、正解率、再現率(真陽性率)、適合率、特異度、偽陽性率などがあります。
なお「イ」は、ROC曲線と同じく、2値分類モデルの性能評価に使われるPR曲線(Precision Recall Curve)の説明です。
- 正解率
- 実際のクラスと同じクラスを予測した割合:TP+TNTP+FN+FP+TN
- 適合率
- 陽性と予測したものうち実際に陽性だった割合:TPTP+FP
- 真陽性率(再現率、感度)
- 実際に陽性のものを正しく陽性と予測した割合:TPTP+FN
- 特異度
- 実際に陰性のものを正しく陰性と予測した割合:TNFP+TN
- 偽陽性率
- 実際に陰性のものを誤って陽性と予測した割合:FPFP+TN
なお「イ」は、ROC曲線と同じく、2値分類モデルの性能評価に使われるPR曲線(Precision Recall Curve)の説明です。
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