通信プロトコル(全97問中91問目)
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図のようなIPネットワークのLAN環境で,ホストAからホストBにパケットを送信する。パケットがホストAからルータに伝送されるとき,LAN1において,パケット内のイーサネットフレームのあて先とIPデータグラムのあて先の組合せとして,適切なものはどれか。ここで,図中のMACn/IPm はホスト又はルータがもつインタフェースのMACアドレスとIPアドレスを示す。
出典:平成18年春期 問58
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解説
まずIPパケットとイーサネットフレームの違いについて確認しておきます。
IPアドレスは通信する端末間でエンドトゥエンドなので、ホストAが送信するIPデータグラムの宛先IPアドレスにはホストBの IP2 を指定します。ルータとホストAは、同じブロードキャストドメインに属するので、ホストAはARPでルータのMACアドレスを取得して、MAC3 を宛先MACアドレスに指定します。
IPパケットを受け取ったルータは、宛先IPアドレスを見てホストBが自身に直接接続されているネットワークに属していると判断します。ルータは、ARPによってホストBのMACアドレスを取得し、宛先MACアドレスをMAC2に書き換えて、LAN2側のポートからイーサネットフレームを送出します。したがって、LAN1内におけるパケットの宛先はIPアドレス「IP2」、MACアドレス「MAC3」に設定されています。
- IPパケット
- IPアドレスによってネットワーク層の通信を行うIPヘッダーを付加したパケット
- イーサネットフレーム(MACフレーム)
- MACアドレスによってデータリンク層の通信を行うために、IPパケットにMACヘッダーを付加したパケット
IPアドレスは通信する端末間でエンドトゥエンドなので、ホストAが送信するIPデータグラムの宛先IPアドレスにはホストBの IP2 を指定します。ルータとホストAは、同じブロードキャストドメインに属するので、ホストAはARPでルータのMACアドレスを取得して、MAC3 を宛先MACアドレスに指定します。
IPパケットを受け取ったルータは、宛先IPアドレスを見てホストBが自身に直接接続されているネットワークに属していると判断します。ルータは、ARPによってホストBのMACアドレスを取得し、宛先MACアドレスをMAC2に書き換えて、LAN2側のポートからイーサネットフレームを送出します。したがって、LAN1内におけるパケットの宛先はIPアドレス「IP2」、MACアドレス「MAC3」に設定されています。
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