情報セキュリティ(全143問中132問目)
No.132解説へ
公開鍵暗号方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
出典:平成18年春期 問71
- AESはNISTが公募し,1997年に決定した公開鍵暗号方式の一種である。
- RSAは,素因数分解の計算の困難さを利用した,公開鍵暗号方式の一種である。
- 公開鍵暗号方式の難点は,鍵の管理が煩雑になることである。
- 通信文の内容の秘匿に公開鍵暗号方式を使用する場合,受信者の復号鍵を公開する。
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解説
- AES(Advanced Encryption Standard)は、アメリカ合衆国の次世代暗号方式として規格化された共通鍵暗号方式です。旧国家暗号規格のDES(Data Encryption Standard)では鍵長が56ビットであったのに対して、AESでは鍵長が最大256ビットとなり暗号強度が高められています。
- 正しい。RSAは、桁数が大きい合成数の素因数分解が困難であることを安全性の根拠とした公開鍵暗号方式です。
- 通信を行う人数が増えるにつれて鍵の管理が煩雑になるのは共通鍵暗号方式の特徴です。
- 公開鍵暗号方式を使った暗号化通信において、平文の暗号化に使うのは公開鍵です。同じ公開鍵暗号の原理を利用するデジタル署名では、この場合とは逆に送信者が秘密鍵で署名を作成し、受信者が公開鍵で正当性を確認するので両者の違いを確認しておきましょう。
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