セキュリティ実装技術(全74問中2問目)
No.2解説へ
DNSSECで実現できることはどれか。
出典:令和6年春期 問37
- DNSキャッシュサーバが得た応答の中のリソースレコードが,権威DNSサーバで管理されているものであり,改ざんされていないことの検証
- 権威DNSサーバとDNSキャッシュサーバとの通信を暗号化することによる,ゾーン情報の漏えいの防止
- 長音"ー"と漢数字"一"などの似た文字をドメイン名に用いて,正規サイトのように見せかける攻撃の防止
- 利用者のURLの入力誤りを悪用して,偽サイトに誘導する攻撃の検知
正解 ア問題へ
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解説
DNSSEC(DNS Security Extensions)は、DNSにおける応答の正当性を保証するための拡張仕様です。
DNSSECでは、次の手順によって応答レコードが改ざんされておらず、正当な管理者によって生成された応答レコードであることを検証します。
DNSSECでは、次の手順によって応答レコードが改ざんされておらず、正当な管理者によって生成された応答レコードであることを検証します。
- DNSキャッシュサーバは、DNSコンテンツ(権威)サーバに対してドメイン問合せを行う(通常と同じ)
- DNSコンテンツサーバは、ドメイン応答に自身のデジタル署名を付加してDNSキャッシュサーバに送信する
- 応答を受け取ったDNSキャッシュサーバは、DNSコンテンツサーバの公開鍵を使用してデジタル署名を検証し、内容の正当性を確認する
- 正しい。応答中に含まれるリソースレコードが改ざんされておらず、DNSサーバ上で管理されていることが確認できます。
- DNSSECには暗号化の仕組みがありません。ゾーン情報の暗号化には、DNS over TLS(DoT)やDNS over HTTPS(DoH)が用いられます。
- DNSSECでは防げません。利用者が混同するおそれのある類似ドメインに対しては、紛争処理機関に対してドメイン名紛争処理を申し立て、取消や移転処分を求めるのが有効です。なお、正当なドメインに似せたドメインを用いる攻撃は、ドッペルゲンガードメインと呼ばれます。
- DNSSECでは防げません。なお、URLの入力ミス・打ち間違いに乗じて偽サイトに誘導する行為は、タイポスクワッティングと呼ばれます。
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