セキュリティ実装技術(全74問中32問目)

VPNで使用されるセキュアなプロトコルであるIPsec,L2TP,TLSの,OSI基本参照モデルにおける相対的な位置関係はどれか。
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出典:平成29年春期 問45

  • A
  • B
  • C
  • D
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分野:テクノロジ系
中分類:セキュリティ
小分類:セキュリティ実装技術
解説
それぞれのセキュアプロトコルの特徴と位置する階層は次のとおりです。
IPsec(IP Security)
IP(Internet Protocol)を拡張してセキュリティを高めたプロトコルで、改ざんの検知、通信データの暗号化および送信元の認証などの機能を、OSI基本参照モデルのネットワーク層レベル(TCP/IPモデルではIP層)で提供する。認証プロトコルAHや認証/暗号化プロトコルESPを含む
L2TP(Layer 2 Tunneling Protocol)
PPPなどのフレームをIPヘッダーでカプセル化することで、ルータを越えた複数の拠点間でフレームのやり取りを実現するトンネリングプロトコル。暗号化の機能はないため必要に応じてIPsecと併用する必要がある。"レイヤー2"の名称どおり、OSI基本参照モデルの第2層のデータリンク層で動作する
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TLS(Transport Layer Security)
通信の暗号化、デジタル証明書を利用した改ざん検出、ノード認証を含む統合セキュアプロトコル。その名のとおりOSI基本参照モデルのトランスポート層で動作する
IPsecはIPが属するネットワーク層(第3層)、L2TPはデータリンク層(第2層)、TLSはトランスポート層(第4層)にするので、適切な位置関係は上層から TLS→IPsec→L2TP の順です。したがって「C」が正解です。

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