情報セキュリティ(全143問中51問目)

A社のWebサーバは,サーバ証明書を使ってTLS通信を行っている。PCからA社のWebサーバへのTLSを用いたアクセスにおいて,当該PCがサーバ証明書を入手した後に,認証局の公開鍵を利用して行う動作はどれか。

出典:平成29年春期 問37

  • 暗号化通信に利用する共通鍵を生成し,認証局の公開鍵を使って暗号化する。
  • 暗号化通信に利用する共通鍵を,認証局の公開鍵を使って復号する。
  • サーバ証明書の正当性を,認証局の公開鍵を使って検証する。
  • 利用者が入力して送付する秘匿データを,認証局の公開鍵を使って暗号化する。
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分野:テクノロジ系
中分類:セキュリティ
小分類:情報セキュリティ
解説
サーバ証明書は、TLS暗号化通信の開始に先立ち、サーバからクライアントに送られる公開鍵に対する電子式の証明書で、認証局(CA)と呼ばれる第三者機関によって発行されています。サーバ証明書には、認証を受けた公開鍵が含まれていて、その信頼性を担保するために認証局のデジタル署名が付されています。
サーバ証明書を提示された利用者は、暗号化通信の開始に際し「認証局の公開鍵」を使用してサーバ証明書に付された「認証局のデジタル署名」を検証します。デジタル署名の検証に成功したならば、同封されている公開鍵が正当であり、かつ、改ざんされていないことが保証されます。

したがって正しい動作は「ウ」です。

SSL/TLSでは公開鍵の検証後、その公開鍵を使って通信相手と共通鍵を共有します(RSA方式の鍵交換の場合)。そして、以降はその共通鍵を使用して暗号化通信を行います。
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