ソフトウェア要件定義(全25問中3問目)
No.3解説へ
ソフトウェアの要求分析や設計に利用されるモデルに関する記述のうち,ペトリネットの説明として,適切なものはどれか。
出典:令和元年秋期 問46
- 外界の事象をデータ構造として表現する,データモデリングのアプローチをとる。その表現は,エンティティ,関連及び属性で構成される。
- システムの機能を入力データから出力データへの変換とみなすとともに,機能を段階的に詳細化して階層的に分割していく。
- 対象となる問題領域に対して,プロセスではなくオブジェクトを用いて解決を図るというアプローチをとる。
- 並行して進行する事象間の同期を表す。その構造はプレースとトランジションという2種類の節点をもつ有向2部グラフで表される。
正解 エ問題へ
広告
解説
ペトリネット(Petri Net)は、プレース、トランジション、トークンの3つの要素を使用した有向グラフでシステムの動作を記述する図法です。並行する処理同士の制御の流れや同期のタイミングを分析・設計するために用いられます。トランジションは入力プレースと出力プレースに連結され、プレースがトークンをもつとき条件を満たしていることを表します。入力プレースのトークンが所定数に達するとトランジションが発火し、トークンは入力プレースから出力プレースに移動します。このようにペトリネットでは、トークンの流れや処理の連鎖によってシステムの動作を分析します。
- E-R図の説明です。
- STS分割の説明です。
- オブジェクト指向分析の説明です。
- 正しい。ペトリネットの説明です。
広告