ソフトウェア方式設計・詳細設計(全62問中39問目)

JIS X 0129-1で定義されたソフトウェア製品の品質副特性の説明のうち,信頼性に分類されるものはどれか。

出典:平成21年秋期 問48

  • 故障時に,指定された達成水準に再確立し,直接に影響を受けたデータを回復するソフトウェア製品の能力
  • ソフトウェアにある欠陥の診断又は故障原因の追及,及びソフトウェアの修正箇所の識別を行うためのソフトウェア製品の能力
  • 一つ以上の指定されたシステムと相互作用するソフトウェア製品の能力
  • 利用者がソフトウェアの運用及び運用管理を行うことができるソフトウェア製品の能力
正解 問題へ
分野:テクノロジ系
中分類:システム開発技術
小分類:ソフトウェア方式設計・詳細設計
解説
ソフトウェアの品質特性とは、ソフトウェアの品質を評価する基準となるものです。

ISO/IEC 9126(JIS X 0129)において、機能性,信頼性,使用性,効率性,保守性,移植性の6つの特性と、それぞれの品質特性をさらに細分化した21の副特性が定められています。各品質特性の意味については以下の通りです。
機能性(Functionality)
目的から求められる必要な機能の実装の度合い
副特性として合目的性,正確性,相互運用性,標準適合性,セキュリティが含まれる。
信頼性(Reliability)
機能が正常動作し続ける度合い,障害の起こりにくさの度合い
副特性として成熟性,障害許容性,回復性が含まれる。
使用性(Usability)
分かりやすさ、使いやすさの度合い
副特性として理解性,習得性,運用性,魅力性が含まれる。
効率性(Efficiency)
目的達成のために使用する時間や資源の度合い
副特性として時間効率性,資源効率性が含まれる。
保守性(Maintainability)
保守(改訂)作業に必要な労力の度合い
副特性として解析性,変更性,安定性,試験性が含まれる。
移植性(Portability)
移植のしやすさ,別の環境へ移した際そのまま動作する度合い
副特性として環境適用性,設置性,規格適合性,置換性が含まれる。
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選択肢の記述が、どの特性に当てはまるかを考えてみると、
  • 正しい。副特性のうち回復性に該当するので信頼性に分類されます。
  • 副特性のうち解析性に該当するので保守性に分類されます。
  • 副特性のうち相互運用性に該当するので機能性に分類されます。
  • 副特性のうち運用性に該当するので使用性に分類されます。

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