システム監査(全82問中24問目)

システム監査のフォローアップにおいて,監査対象部門による改善が計画よりも遅れていることが判明した際に,システム監査人が採るべき行動はどれか。

出典:令和2年秋期 問59

  • 遅れの原因に応じた具体的な対策の実施を,監査対象部門の責任者に指示する。
  • 遅れの原因を確かめるために,監査対象部門に対策の内容や実施状況を確認する。
  • 遅れを取り戻すために,監査対象部門の改善活動に参加する。
  • 遅れを取り戻すための監査対象部門への要員の追加を,人事部長に要求する。
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分野:マネジメント系
中分類:システム監査
小分類:システム監査
解説
システム監査人は、監査結果に改善提案を記載した場合は、その提案に基づいて所要の措置が講じられているかどうかを確認し、改善状況をモニタリングしなければなりません。このシステム監査人のシステム監査後の役割を「フォローアップ」と言います。

フォローアップは、監査対象部門の責任において実施される改善をシステム監査人が事後的に確認するという性質のものであり、システム監査人は、改善の実施そのものに責任をもつことはありません。システム監査人による改善計画の策定及びその実行への関与は、独立性と客観性を損なうことに留意しなければなりません。
  • 具体的な行動計画を策定するのは監査対象部門の役割です。監査人は監査対象部門の主体的な改善活動をフォローする立場なので、行動をするように指示をしてはいけません。
  • 正しい。監査人の役割は、監査対象部門が策定した改善計画の実施状況をモニタリングすることです。改善内容の妥当性、改善体制、改善の進捗状況等を確認し、必要に応じて経営陣に報告することになります。
  • 監査人自らが改善活動に参加することはできません。
  • 監査人が行うのは改善活動に対する報告や助言です。是正要求まで行うのは監査人の立場を逸脱した行為です。

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