システム監査(全82問中50問目)
No.50解説へ
販売管理システムにおいて,起票された受注伝票が漏れなく,重複することなく入力されていることを確かめる監査手続のうち,適切なものはどれか。
出典:平成27年秋期 問59
- 受注データから値引取引データなどの例外取引データを抽出し,承認の記録を確かめる。
- 受注伝票の入力時に論理チェック及びフォーマットチェックが行われているか,テストデータ法で確かめる。
- プルーフリストと受注伝票との照合が行われているか,プルーフリスト又は受注伝票上の照合印を確かめる。
- 並行シミュレーション法を用いて,受注伝票を処理するプログラムの論理の正当性を確かめる。
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解説
- 例外処理の修正と再処理に関するコントロールです。受注伝票の入力とは関係がないので不適切です。
- テストデータ法は、監査対象のシステムにテストデータを入力し、処理の正当性を確認する方法です。入力データの正確性を確かめるための監査手続であり、漏れや重複は確認できません。
- 正しい。プルーフリストは、入力データを加工せずにそのまま印刷した文書で、マスタデータへの登録時に原票と照合することにより、入力が原票どおりに行われたかどうかを確認するために用いられます。したがって、プルーフリストと受注伝票との照合が行われているか、照合の記録があるかを確認すれば、入力が漏れや重複なく実施されていることを確認できます。
- 並行シミュレーション法は、監査人が用意した検証用プログラムに監査対象プログラムと同一のデータを入力して両者の実行結果を比較する方法です。入力データの正当性を確かめるための監査手続であり、漏れや重複は確認できません。
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