システム監査(全82問中6問目)
No.6解説へ
システム監査人が作成する監査調書に関する記述として,適切なものはどれか。
出典:令和5年秋期 問58
- 監査調書の作成は任意であり,作成しなくても問題はない。
- 監査調書は,監査人自身の行動記録であり,監査チーム内でも他の監査人と共有すべきではない。
- 監査調書は,監査の結論を支える合理的な根拠とするために,発見した事実及び発見事実に関する所見を記載する。
- 監査調書は,保管の必要がない監査人の備忘録である。
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解説
監査調書は、監査手続の実施内容や発見した問題点、収集した情報およびそれらの分析結果、監査人の結論などをまとめた文書です。監査調書は、監査報告書に記載される監査結果、監査意見、改善勧告などの根拠となります。
監査調書は主に次の目的のために作成されます。
監査調書は主に次の目的のために作成されます。
- 監査計画、監査手続、レビューを文書化する
- 監査報告書に記載する監査結果などの裏付けとなること
- 次回の監査や別の監査人による監査のための基礎資料となること
- 監査人は、すべてのシステム監査において、実施内容の客観性等を確保するために、監査調書を作成しなければなりません。
- 監査調書は、監査の実施記録を公式な文書として残すものであり、監査チーム内で共有の記録となり、各監査人が必要に応じて参照することになります。
- 正しい。監査調書には、実施した監査手続、入手した監査証拠、監査人が発見した事実とそれに対する監査人の所見などが記載されます。
- 監査調書は、組織の文書管理規程に従って体系的に整理し、後日、容易に参照、活用できるように保管する必要があります。
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