システム監査(全82問中60問目)
No.60解説へ
システム監査実施体制のうち,システム監査人の独立性の観点から避けるべきものはどれか。
出典:平成25年秋期 問58
- 監査チームメンバーに任命された総務部のAさんが,ほかのメンバーと一緒に,総務部の入退室管理の状況を監査する。
- 監査部のBさんが,個人情報を取り扱う業務を委託している外部企業の個人情報管理状況を監査する。
- 情報システム部の開発管理者から5年前に監査部に異動したCさんが,マーケティング部におけるインターネットの利用状況を監査する。
- 法務部のDさんが,監査部からの依頼によって,外部委託契約の妥当性の監査において,監査人に協力する。
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解説
経済産業省が公表しているシステム監査基準では、システム監査人の独立性、客観性と職業倫理について3つの項目を定めています。
「ア」の事例では、総務部に所属しているAさんが、自身の部署である総務部の監査を行うことになるため外観上の独立性に照らして不適切です。
- 外観上の独立性
- システム監査人は、システム監査を客観的に実施するために、監査対象から独立していなければならない。監査の目的によっては、被監査主体と身分上、密接な利害関係を有することがあってはならない。
- 精神上の独立性
- システム監査人は、システム監査の実施に当たり、偏向を排し、常に公正かつ客観的に監査判断を行わなければならない。
- 職業倫理と誠実性
- システム監査人は、職業倫理に従い、誠実に業務を実施しなければならない。
「ア」の事例では、総務部に所属しているAさんが、自身の部署である総務部の監査を行うことになるため外観上の独立性に照らして不適切です。
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