プロセッサ(全68問中10問目)
No.10解説へ
プロセッサの高速化技法の一つとして,同時に実行可能な複数の動作を,コンパイルの段階でまとめて一つの複合命令とし,高速化を図る方式はどれか。
出典:令和4年春期 問 8
- CISC
- MIMD
- RISC
- VLIW
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解説
VLIW(Very Long Instruction Word)とは、プログラムのコンパイル時に依存関係のない複数の命令を1つの複合命令にまとめ、同時に実行させる手法です。「very long」の名が示すように1つの命令がとても長くなります。
通常のパイプライン処理では、命令の依存関係などをCPUが判断しながら実行していきますが、VLIWでは、あらかじめ並列動作が可能な状態になっているので、CPU処理のオーバーヘッド減少と高速化が望めます。ただし、ソースコードからプログラムを作成するコンパイラの設計はその分難しくなります。
通常のパイプライン処理では、命令の依存関係などをCPUが判断しながら実行していきますが、VLIWでは、あらかじめ並列動作が可能な状態になっているので、CPU処理のオーバーヘッド減少と高速化が望めます。ただし、ソースコードからプログラムを作成するコンパイラの設計はその分難しくなります。
- Complex Instruction Set Computerの略。複雑で多機能な命令セットでコンピュータを構成する設計方法です。
- Multiple Instruction, Multiple Dataの略。複数の命令とそれに対応するデータを、それぞれが独立している複数のプロセッサに振り分けて並列処理をする方式です。
- Reduced Instruction Set Computerの略。CPUに与える命令を短く固定長化し、専用の論理回路で高速に実行できるようにした命令セットでコンピュータを構成する設計方法です。
- 正しい。VLIWは、複数の処理を1つの非常に長い命令にまとめて並列実行する高速化技法です。
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