システムの評価指標(全86問中42問目)
No.42解説へ
コンピュータシステムの信頼性に関する記述のうち,適切なものはどれか。
出典:平成24年秋期 問14
- MTBFMTBF+MTTRは,システムが稼働している時間の割合を表す。
- MTBF-MTTRは,システムが正常であった時間を表す。
- MTBFは,正常なシステムが運用を開始してから初めて故障が起きるまでの時間を表す。
- MTTRは,システムの故障が回復した時点から次に故障が起きるまでの平均時間を表す。
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解説
設問に登場する「MTBF」と「MTTR」の意味について確認しておきます。
- MTBF(Mean Time Between Failures)
- システムが修理され正常に稼働し始めてから、次回故障するまでの平均故障間隔のこと。
- MTTR(Mean Time To Repair)
- 平均修理時間のことで、システムの故障を修理するために要した平均時間のこと。
- 正しい。稼働率は、全運用時間(正常稼働時間と修理時間の合計)のうち正常稼働している時間の割合を示すので、稼働率=MTBFMTBF+MTTRの式で求めます。
- システムが正常であった時間を表すのはMTBFなので誤りです。
- MTBFは平均故障間隔なので、正常稼働と故障のサイクルを何回か繰り返した後に算定します。特に運用開始直後は初期故障期間に当たるため、正確なMTBFとは言えません。
- MTTRではなく、MTBFを説明した文なので誤りです。
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