オペレーティングシステム(全131問中123問目)

No.123解説へ
ジョブスケジューリングに関する記述として,適切なものはどれか。

出典:平成17年秋期 問24

  • FCFS(First Come First Served)方式は,ジョブの到着順に処理を行うもので,長大なジョブがあってもスループットが高い。
  • SPT(Shortest Processing Time First)方式は,処理時間の短いジョブの順に処理を行うので,対話型処理の平均応答時間を最小にできる。
  • デッドラインスケジューリング方式は,目標の時間帯内に処理を完了することを目的に処理の優先度を決定するので,タイマ割込みのオーバーヘッドが影響し,時間の制約の厳しいリアルタイム処理には向いていない。
  • 優先度順方式は,バッチ処理の優先度を高く設定し,リアルタイム処理の優先度を低くして運用するのが一般的である。
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分野:テクノロジ系
中分類:ソフトウェア
小分類:オペレーティングシステム
解説
  • 到着順方式では、処理中ジョブの入出力待ちなどでCPUに遊休時間が生じてもジョブの切替えが行われないためスループットは低下します。
  • 正しい。対話型処理では利用者が画面の前で考えたり入力する時間が長く、相対的にCPUの処理時間は短くなる特徴があります。処理時間順方式を採用することで、バッチ処理などよりも処理時間の短い対話型処理が優先的に処理されるため、応答速度の向上が期待できます。
  • デッドラインスケジューリング方式は、デッドライン(締め切り時刻)が近いタスクから順に処理する方式です。リアルタイム処理では目標時間内に処理を完了させることが求められるので、デッドラインスケジューリング方式が適しています。
  • リアルタイム処理は目標時間内に処理を完了させる必要があるため、優先的に処理する必要があります。したがってバッチ処理よりも優先度を高く設定しなければなりません。

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