オペレーティングシステム(全131問中127問目)
No.127解説へ
仮想記憶のページの置換えアルゴリズムの一つであるFIFOに関する記述のうち,適切なものはどれか。
出典:平成17年春期 問23
- LRUアルゴリズムより置き換えるページを決定する処理に時間がかかる。
- LRUアルゴリズムよりもページフォールトの回数が少なくなる。
- ある種のページ参照列に対して,割当て主記憶量を増やすと,かえってページフォールトの回数が増加する。
- ページサイズを小さくすると,ページフォールトの回数が減る。
正解 ウ問題へ
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解説
FIFO(First-in First-out)は、置き換え対象の中に最も古くから存在するページを追い出す"先入れ先出し"のアルゴリズムです。
- 単純に最も古いページを置き換え対象とするだけなのでLRUよりも高速です。
- FIFOではLRUと異なりページごとの使用頻度が考慮されない(使用頻度の高いページもページアウトする)ため、一般にページフォールトの回数は多くなります。
- 正しい。FIFOにはある種のページアクセス順序に対して主記憶のページ枠を増やすとかえってページフォールトの回数が増えてしまう「Beladyの例外」という現象が存在します。
- ページサイズが小さくなると代わりにページ数が増加するので、入替えの頻度は高くなります。
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