オペレーティングシステム(全131問中130問目)

No.130解説へ
仮想記憶方式において,仮想アドレスと物理アドレスとを対応付けるアドレス変換機能に付加情報を与えることで,実現が容易になるものはどれか。

出典:平成17年春期 問26

  • オーバーレイ
  • 記憶保護
  • メモリインターリーブ
  • メモリコンパクション
正解 問題へ
分野:テクノロジ系
中分類:ソフトウェア
小分類:オペレーティングシステム
解説
現在、ほぼすべてコンピュータアーキテクチャにおいて仮想記憶の方式として採用されているページング方式では、ページテーブルと呼ばれる表によって物理アドレスと仮想アドレスの対応を管理しています。ページテーブルの各エントリには対応する物理アドレスや主記憶上での存在を判別するためのフラグビット(ページフォールトビット)のほか、アクセス権の情報が設定されています。このアクセス権には、アクセス可能な権限レベルとアクセスの種類(読み・書き・実行)の組合せが記述されていて、MMU(Memory Management Unit:メモリ管理ユニット)がアドレス変換を行う度に妥当なアクセスであるかを判断しています。

また同じくアクセスの妥当性を確認する仕組みとして「保護キー機構」があります。これは各プロセスに保護キーと呼ばれる数値を設定し、そのプロセスが使用中のページに同じ保護キーを設定することで記憶保護を図るものです。

したがって正解は「イ」です。
  • オーバーレイは、主記憶に格納できない大きいプログラムをいくつかのブロック(セグメント)に分割し、その時の処理に必要なブロックだけを主記憶にロードして実行する方式です。
  • 正しい。
  • メモリインターリーブは、物理上はひとつである主記憶領域を、同時アクセス可能な複数の論理的な領域(バンク)に分け、それぞれのバンクに対してデータの読み書きを並列で行うことにより、メモリアクセスの高速化を図る技術です。
  • メモリコンパクションは、主記憶上の外部フラグメンテーションを一つの連続領域にまとめる処理のことです。

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