オペレーティングシステム(全131問中39問目)
No.39解説へ
ページング方式の仮想記憶における主記憶の割当てに関する記述のうち,適切なものはどれか。
出典:平成30年春期 問19
- プログラム実行時のページフォールトを契機に,ページをロードするのに必要な主記憶が割り当てられる。
- プログラムで必要なページをロードするための主記憶の空きが存在しない場合には,実行中のプログラムのどれかが終了するまで待たされる。
- プログラムに割り当てられる主記憶容量は一定であり,プログラムの進行によって変動することはない。
- プログラムの実行開始時には,プログラムのデータ領域とコード領域のうち,少なくとも全てのコード領域に主記憶が割り当てられる。
正解 ア問題へ
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解説
ページング方式は、仮想アドレス空間を「ページ」と呼ばれる固定長の区画に分割、同時に主記憶上も同じように固定長に分割して、このページ単位で主記憶と補助記憶装置のアドレス変換を行う仮想記憶管理方式です。
ページング方式の仮想記憶において、プログラムの実行に必要なページが主記憶(実メモリ)上に存在しない場合、システムは「ページフォールト」という割込みを発生させます。ページフォールトが発生すると、主記憶と仮想記憶間でページの入替えが行われます。この入替え動作において、主記憶から仮想記憶にページを退避することを「ページアウト」、仮想記憶から主記憶にページをロードすることを「ページイン」といいます。
ページング方式の仮想記憶において、プログラムの実行に必要なページが主記憶(実メモリ)上に存在しない場合、システムは「ページフォールト」という割込みを発生させます。ページフォールトが発生すると、主記憶と仮想記憶間でページの入替えが行われます。この入替え動作において、主記憶から仮想記憶にページを退避することを「ページアウト」、仮想記憶から主記憶にページをロードすることを「ページイン」といいます。
- 正しい。ページインはページフォールトを契機にして実行されます。
- 主記憶の空きが存在しない場合には、ページ置換えアルゴリズムに従って主記憶上の使用されていない部分をページアウトさせ、その空いた領域に必要なページをページインするので、プログラムの終了を待つことはありません。
- 1つのプログラムに割り当てられる主記憶容量は、プログラムの進行によって増減します。
- プログラムの実行開始時には、全てのページが仮想記憶にマッピングされるため、どのページにも主記憶領域は割り当てられません。データ領域・コード領域にかかわらず、全てのページはページフォールトを契機に主記憶にロードされます。このためプログラムの開始時にはページフォールトが連続して発生することになります。
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