オペレーティングシステム(全131問中76問目)
No.76解説へ
デマンドページング方式による仮想記憶の説明として,適切なものはどれか。
出典:平成23年秋期 問21
- あるページのアクセス時に,連続する後続のページも主記憶に読み込む。
- プログラムで次に必要な手続を指定して,当該ページを主記憶に読み込む。
- プログラムと同時に,処理対象のデータ部分も主記憶に読み込む。
- ページフォールトが発生したときに,当該ページを主記憶に読み込む。
正解 エ問題へ
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解説
ページングは、プログラムやデータを分割して記憶領域を管理し、コンピュータの仮想記憶を実現するための方式です。ページングでは、仮想記憶(補助記憶装置)と実記憶(主記憶)間のデータの受け渡しをページという固定長の単位で行いますが、このページのやり取りは「ページフォールトが発生したときに主記憶のどのページを置換えるか」および「どのページをどのタイミングで主記憶に読み込むか」という二つのアルゴリズムに基づいて管理が行われます。
前者の置換え対象を決定する方法としては、LRU(Least Recently Used)やFIFO(First In First Out)があり、後者の読込み対象と読込むタイミングを決定するアルゴリズムとしては、この設問で問われている「デマンドページング方式」や「プリページング方式」があります。
前者の置換え対象を決定する方法としては、LRU(Least Recently Used)やFIFO(First In First Out)があり、後者の読込み対象と読込むタイミングを決定するアルゴリズムとしては、この設問で問われている「デマンドページング方式」や「プリページング方式」があります。
- デマンドページング
- デマンド(demand)とは要求を意味する英語で、その名の通りアクセス要求があった時に要求があったページのみを主記憶に読み込む方式。
メモリ使用量を節約できる、プログラム開始時の主記憶へのロードによる遅延がない、ページの読込みが最小限で済むなどの利点があり、実際のOSでは基本的にこの方式が用いられている。 - プリページング
- ページにアクセス要求がある前に、前もって参照されそうなページを主記憶に読み込んでおく方式。
アクセス要求があった時に周辺のページも同時に主記憶に読み込んだり、プログラムのロード時にたくさんのページを読み込んでおくことで、メモリ使用量は増加するがメモリアクセスの効率を向上させることができる。
- プリページング方式の説明です。
- プリページング方式の説明です。
- プリページング方式の説明です。
- 正しい。デマンドページング方式の説明です。
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