オペレーティングシステム(全131問中88問目)
No.88解説へ
仮想記憶管理における主記憶のページ枠が4のとき,プログラムが参照するページ番号によって,次のようにページを置き換える方式はどれか。
出典:平成20年秋期 問23
- FIFO(First In First Out)
- LFU(Least Frequently Used)
- LIFO(Last In First Out)
- LRU(Least Recently Used)
正解 ア問題へ
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解説
それぞれの置換え方式の特徴は次の通りです。
2回目の置換えでは、ページインしたのが最も古く、かつ最後に参照されてから最も時間が経過しているのがページ番号2なので、これが置換え対象になっています。この時点で参照頻度が最も低いのはページ番号5であったのでLFU方式ではないことがわかります。
3回目の置換えでは、ページインしたのが最も古いのがページ番号3、最後に参照されてから最も時間が経過しているのはページ番号5となっています。実際置換え対象となっているのはページ番号3であることから、FIFO方式によって置換え対象が決定されていることがわかります。
- FIFO(First In First Out)
- ページインしてから最も時間が経過しているページを置換え対象とする先入れ先出しのアルゴリズム。
- LFU(Least Frequently Used)
- 参照頻度が最も少ないページを置換え対象とするアルゴリズム。
- LIFO(Last In First Out)
- 最も直前にページインしたページを置換え対象とする後入れ先出しのアルゴリズム。
- LRU(Least Recently Used)
- 最後に参照されてから最も時間が経過しているページを置換え対象とするアルゴリズム。
- 開始から7番目ページ番号5をページインするとき
- 開始から10番目ページ番号1をページインするとき
- 開始から11番目ページ番号2をページインするとき
2回目の置換えでは、ページインしたのが最も古く、かつ最後に参照されてから最も時間が経過しているのがページ番号2なので、これが置換え対象になっています。この時点で参照頻度が最も低いのはページ番号5であったのでLFU方式ではないことがわかります。
3回目の置換えでは、ページインしたのが最も古いのがページ番号3、最後に参照されてから最も時間が経過しているのはページ番号5となっています。実際置換え対象となっているのはページ番号3であることから、FIFO方式によって置換え対象が決定されていることがわかります。
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