データベース設計(全65問中1問目)
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解説
オブジェクト図は、ある特定の時点でのオブジェクトのインスタンス間の静的な構造を記述する図です。クラス図がクラス間の静的な関連を定義するのに対し、オブジェクト図はそのクラス図から具体的なインスタンス(実際のオブジェクト)がどのように生成され、関連をもつのかを示します。
設問ではオブジェクト図とクラス図の対応が問われています。クラス図の多重度は、あるクラスのインスタンスに対し他のクラスのインスタンスがいくつ関連するかを表すので、インスタンス同士の数の関係に着目します。
まず"地域"と"仕入先"の関係を見ると、下図のように1つの"地域"インスタンスに1つ以上の"仕入先"インスタンスが関連付けられています。したがって、"地域"クラスと"仕入先"クラスの多重度は「1対多(1 *)」です。1つの"地域"の対応する"仕入先"は1つ以上存在し、1つの"仕入先"に対応する"地域"は常に1つということです。次に"仕入先"と"仕入"の関係を見ると、これも上記と同じく1つの"仕入先"インスタンスに1つ以上の"仕入"インスタンスが関連付けられています。したがって、"仕入先"クラスと"仕入"クラスの多重度は「1対多(1 *)」です。最後に"仕入"と"部品"の関係を見ると、1つの"部品"インスタンスが1つ以上の"仕入"インスタンスに関連付けられています。よって、"仕入"クラスと"部品"クラスと多重度は「多対1(* 1)」になります。この3つの多重度の関係を適切に表現している概念データモデルは「イ」です。
設問ではオブジェクト図とクラス図の対応が問われています。クラス図の多重度は、あるクラスのインスタンスに対し他のクラスのインスタンスがいくつ関連するかを表すので、インスタンス同士の数の関係に着目します。
まず"地域"と"仕入先"の関係を見ると、下図のように1つの"地域"インスタンスに1つ以上の"仕入先"インスタンスが関連付けられています。したがって、"地域"クラスと"仕入先"クラスの多重度は「1対多(1 *)」です。1つの"地域"の対応する"仕入先"は1つ以上存在し、1つの"仕入先"に対応する"地域"は常に1つということです。次に"仕入先"と"仕入"の関係を見ると、これも上記と同じく1つの"仕入先"インスタンスに1つ以上の"仕入"インスタンスが関連付けられています。したがって、"仕入先"クラスと"仕入"クラスの多重度は「1対多(1 *)」です。最後に"仕入"と"部品"の関係を見ると、1つの"部品"インスタンスが1つ以上の"仕入"インスタンスに関連付けられています。よって、"仕入"クラスと"部品"クラスと多重度は「多対1(* 1)」になります。この3つの多重度の関係を適切に表現している概念データモデルは「イ」です。
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