データベース設計(全65問中19問目)
No.19解説へ
社員と年の対応関係をUMLのクラス図で記述する。二つのクラス間の関連が次の条件を満たす場合,a,bに入る多重度の適切な組合せはどれか。ここで,年クラスのインスタンスは毎年存在する。
〔条件〕
〔条件〕
- 全ての社員は入社年を特定できる。
- 年によっては社員が入社しないこともある。
出典:平成27年秋期 問27
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解説
クラス図はクラス間の静的な関係を表す図です。多重度とは関連するクラス同士において、一方のクラスのインスタンスにもう一方のクラスのインスタンスが対応する数を表します。設問の図中のaには「年(入社年)から見た社員の数」、bには「社員から見たの年(入社年)の数」が表記されます。〔aについて〕
自分が入社年のインスタンスになったつもりで考えると、入社した社員がいる年では対応する社員が1人以上いますが、社員が入社しなかった年から見れば対応する社員が0人のため"年"から見た"社員"の多重度は「0..*(0以上)」になります。
〔bについて〕
自分が社員になったつもりで考えると、入社年は必ず1つに定まるため"社員"から見た"年"の多重度は「1..1(必ず1)」になります。
したがって正しい組合せは「イ」です。
自分が入社年のインスタンスになったつもりで考えると、入社した社員がいる年では対応する社員が1人以上いますが、社員が入社しなかった年から見れば対応する社員が0人のため"年"から見た"社員"の多重度は「0..*(0以上)」になります。
〔bについて〕
自分が社員になったつもりで考えると、入社年は必ず1つに定まるため"社員"から見た"年"の多重度は「1..1(必ず1)」になります。
したがって正しい組合せは「イ」です。
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