トランザクション処理(全65問中3問目)
No.3解説へ
トランザクションTはチェックポイント後にコミットしたが,その後にシステム障害が発生した。トランザクションTの更新内容をその終了直後の状態にするために用いられる復旧技法はどれか。ここで,トランザクションはWALプロトコルに従い,チェックポイントの他に,トランザクションログを利用する。
出典:令和6年春期 問27
- 2相ロック
- シャドウページ
- ロールバック
- ロールフォワード
正解 エ問題へ
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解説
データベースは更新処理のたびに、そのデータの更新前の値と更新後の値をトランザクションログとして記録しています。トランザクションTの終了直後の状態に戻すためには、一度チェックポイントの状態に戻した後に、トランザクションログを利用して更新の内容を反映させていきます。
このトランザクションファイルを用いて障害で失われた更新内容をデータベースに反映させていく処理をロールフォワード(前進復帰)と言います。
このトランザクションファイルを用いて障害で失われた更新内容をデータベースに反映させていく処理をロールフォワード(前進復帰)と言います。
- 2相ロック方式は、トランザクション処理で読書きが必要になったデータにその都度ロックをかけていき、全てのロックを獲得した後にだけロックの解除を行うことができるロッキングプロトコルです。
- シャドウページ法は、ログを使わないトランザクションの障害回復手法です。
- ロールバックは、トランザクションの途中、プログラムのバグなどでアプリケーションからの応答がなくなったり強制終了した場合に、更新前ジャーナル(ログ)を用いてデータベースをトランザクション開始直前の状態に戻す処理です。
- 正しい。ロールフォワードは、データベースシステムに障害が起こったときに、更新後ログを用いて今まで処理したトランザクションを再現しシステム障害直前までデータベース情報を復帰させることをいいます。
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