データベース設計(全65問中65問目)
No.65解説へ
ビデオ貸出業務の概念データモデルにおける多重度の解釈として,適切なものはどれか。ここで,長方形はエンティティセットを表し,その中にその名称を記す。長方形間の線は関連を表す。関連の多重度を関連先の近傍に付す。多重度の下限値及び上限値を特に指定する場合は,"下限..上限"の形式とし,"*"は0以上を示す。
出典:平成17年春期 問63
- タイトルのないビデオも存在する。
- ビデオが存在していなくても予約ができる。
- 予約したビデオは必ず貸し出される。
- 予約をしなくてもビデオは借りられる。
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解説
- ビデオ1つに対するタイトルの多重度は"1"なので、1つのビデオは必ず1つのタイトルと関連付けられることになります。したがってタイトルのないビデオは存在しません。
- 正しい。予約1つに対するタイトルの多重度は"1"なので、予約1つにはタイトル1つが関連付けられています。またタイトル1つに対するビデオの多重度は"*(0以上)"となっていて、貸出期間開始前のようにビデオが手元にはなくてもタイトルは登録済というケースが許容されていることがわかります。したがってビデオが無くてもタイトルが存在すれば予約は可能です。
- 予約1つに対する貸出の多重度は"0..1"なので、予約に対応する貸出が存在する場合(1)と存在しない場合(0)があります。したがって予約したビデオが貸し出されないこともあります。
- 貸出1つに対する予約の多重度は"1"なので、1つの貸出に対応する予約が必ず1つ存在することになります。したがってビデオを借りる時は必ず予約をしなくてはなりません。
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