令和元年秋期試験問題 午前問53
問53解説へ
プロジェクトのスケジュールを短縮するために,アクティビティに割り当てる資源を増やして,アクティビティの所要期間を短縮する技法はどれか。
- クラッシング
- クリティカルチェーン法
- ファストトラッキング
- モンテカルロ法
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解説
プロジェクトの所要時間を短縮する方法は「クラッシング」と「ファストトラッキング」に大別されます。
- クラッシング
- メンバーの時間外勤務を増やしたり、業務内容に精通したメンバーを新たに増員するなど、クリティカルパス上のアクティビティに資源を追加投入して短縮を図る。
- ファストトラッキング
- 全体の設計が完了する前に、仕様が固まっているモジュールの開発を開始するなど、当初の計画では順番に行う予定だったアクティビティを並行して行うことによって短縮を図る。
- 正しい。クラッシングは、プロジェクトのスコープはそのままに、コストを追加投入することでプロジェクト全体のスケジュールを短縮させる方法です。業務内容に精通したメンバーの増員や時間外勤務の拡大などがこれに該当します。
- クリティカルチェーン法は、クリティカルパス法をベースに人員・設備などのリソース制限の考慮を加えたスケジュール技法です。
- ファストトラッキングは、開始当初の計画では直列に並んでいた作業を分割し、同時並行的に行うことで期間短縮を図る方法です。
- モンテカルロ法は、プロジェクトコストや所要期間の確率分布をもとに乱数を用いて反復的にシミュレーションを行うことで、コストや所要日数を予測する手法です。
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