令和4年秋期試験問題 午前問18
問18解説へ
優先度に基づくプリエンプティブなスケジューリングを行うリアルタイムOSにおける割込み処理の説明のうち，適切なものはどれか。ここで，割込み禁止状態は考慮しないものとし，割込み処理を行うプログラムを割込み処理ルーチン，割込み処理以外のプログラムをタスクと呼ぶ。
- タスクの切替えを禁止すると，割込みが発生しても割込み処理ルーチンは呼び出されない。
- 割込み処理ルーチンの処理時間の長さは，システムの応答性に影響を与えない。
- 割込み処理ルーチンは，最も優先度の高いタスクよりも優先して実行される。
- 割込み処理ルーチンは，割り込まれたタスクと同一のコンテキストで実行される。
正解 ウ問題へ
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解説
割込みは、すぐに対処しなくてはならない問題などがシステムに生じたときに、実行中のプログラムの処理をいったん停止し、優先的に事象の解決を図ることを可能にする仕組みです。
- 割込み禁止にすれば割込み処理は行われませんが、タスクの切替え禁止であれば割込み処理は実行されます。
- 割込み処理は最優先で実行されるため、割込み処理の実行中は他のタスクは処理を待たされます。したがって、割込み処理が長いと他のタスクの応答性が悪くなります。
- 正しい。割込み処理は、他のタスクの状態にかかわらず最優先で実行されます。
- 通常のタスクの切替えと同様に、割込みが発生すると、それまで実行状態だったタスクのコンテキストを別の場所に退避し、割込み処理に新たなコンテキスト（タスクの実行に必要な各種情報）を割り当てます。
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