平成15年春期試験問題 午前問78
問78解説へ
セキュリティプロトコルであるSSLに関する記述のうち,適切なものはどれか
- SSLで使用する共通かぎの長さは,日本国内では128ビット未満に制限されている。
- SSLで使用する個人認証用のデジタル証明書はICカードなどに格納することができるので,特定のパソコンに固定する必要はない。
- SSLは特定ユーザー間の通信のために開発されたプロトコルであり,事前の利用者登録が不可欠である。
- SSLを利用するWEBサーバでは,そのIPアドレスをデジタル証明書に組み込むので,デジタル証明書作成前にIPアドレスを取得する必要がある。
正解 イ問題へ
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解説
SSL(Secure Sockets Layer)は、通信の暗号化、デジタル証明書を利用した改ざん検出、ノード認証を含む統合セキュアプロトコルです。主にWebブラウザとWebサーバ間でデータを安全にやり取りするための業界標準プロトコルとして使用されています。
- SSLでは鍵長40~256ビットの共通鍵で暗号化通信を行います。日本国内においても256ビットまでの鍵長を制限なく選択できます。
- 正しい。デジタル証明書の内容はデジタルデータなので様々な媒体に格納することができます。
個人認証用のデジタル証明書は電子証明書と呼ばれ、公的認証サービスなどを利用すると電子証明書が記録されたICカードの発行をうけることができます。 - SSLはインターネット上で安全に情報をやり取りするために開発されたプロトコルで、事前の利用者登録は必要ありません。
- デジタル証明書では、証明書が有効なサーバ(コモンネーム)を記述するのにIPアドレスだけでなくFQDNも使用できます。
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