平成16年春期試験問題 午前問62

IPの上位階層のプロトコルとして,コネクションレスのデータグラム通信を実現し,信頼性のための確認応答や順序制御などの機能をもたないプロトコルはどれか。

  • ICMP
  • PPP
  • TCP
  • UDP
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分野:テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:通信プロトコル
解説
UDP(User Datagram Protocol)は、IPの上位層として使われる伝送制御プロトコルの一つで、コネクションレス型の通信を提供するプロトコルです。コネクションレスとは通信する相手との接続を確認せずに、一方的にデータを送り付けるという意味です。

同じく伝送制御プロトコルであるTCP(Transmission Control Protocol)が、通信の信頼性を保証するために3ウェイハンドシェイク、誤り制御、再送制御、順序制御、輻輳制御などの機能を有しているのに対して、UDPはこれらを一切持ちません。しかし、その分TCPと比べて処理が軽くデータグラム中のデータ比率も高まるため、応答性を重視するDNSやDHCP、NTPなどのプロトコルや、途中でデータが抜け落ちても問題が少ない音声や画像のストリーミング配信などで用いられています。
  • Internet Control Message Protocolの略。インターネットプロトコル(IP)の通信制御を補完するプロトコルで、データ配送中のエラー通知や送達エラーを通知する機能を持ちます。
  • Point-to-Point Protocolの略。電話回線を通じてコンピュータをネットワークに接続するダイヤルアップ接続で使われる、2点間を接続してデータ通信を行うための通信プロトコルです。
  • Transmission Control Protocolの略。TCP/IPのネットワークにおいて送達管理や、伝送管理などの機能を持つコネクション型のプロトコルです。SYNパケットとACKパケットのやり取りによってコネクション確立を行う3ウェイハンドシェイクを行います。
  • 正しい。UDPはコネクションレス型の伝送制御プロトコルです。

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