平成17年秋期試験問題 午前問53
問53解説へ
コネクションレス型通信の特徴として,適切なものはどれか。
- 順序エラー検出やフロー制御を行うので信頼性が高い。
- 送信するすべてのパケットに,あて先を示す情報を付加する。
- 常にPVCと呼ばれる接続形態が採られ,あらかじめ通信相手との通信パスを設定しておき,接続動作なしで通信を行う。
- 伝送される各データ単位は,すべて同じ経路を通る。
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解説
コネクションレス型通信、および、対をなす概念であるコネクション型通信の特徴は以下の通りです。
- コネクション型通信
- 電話などのように二者間で使用する通信回線を設定し、回線を確保したまま通信を行う方式で、回線交換方式が代表例。
- コネクションレス型通信
- 通信前に受信相手の状態を確認せずにデータを一方的に送り付ける方式で、パケット交換方式が代表例。
- 記述はコネクション型通信の特徴です。コネクションレス型ではエラー検出、再送制御、フロー制御、輻輳制御などの通信の信頼性を確保するための制御は行いません。
- 正しい。1つの物理的回線上で複数の通信が行われるため全てのパケットにあて先情報が必要です。
- PVC(Permanent Virtual Circuit)は、通信相手を固定して通信を行う形態でフレームリレーなどのコネクション型通信で使用されます。パケット交換方式で1つの物理的な回線の中に作られる複数の仮想的な通信路は論理通信路(Virtual Circuit,VC)と呼びます。
- 相手までの通信路が設定されている訳ではないため、同じ経路を通ることは保証されません。
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