平成17年秋期試験問題 午前問74
問74解説へ
無線LANの認証で使用される規格IEEE 802.1Xが規定しているものはどれか。
- アクセスポイントがRADIUSサーバと連携するユーザー認証の枠組み
- アクセスポイントが認証局と連携し,暗号化パスワードをセションごとに生成する仕組み
- デジタル証明書を使って認証するプロトコルWEP
- 無線LANの認証プロトコルとして,信号レベルで衝突を検知するCSMA/CD方式
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解説
IEEE802.1Xは、正当な端末以外がLANに参加することを防ぐために、LANにおけるクライアント認証の方式を定めた規格です。当初は有線LAN向けとして策定されましたが、その後、EAP(Extensible Authentication Protocol)として実装され、現在では無線LAN環境における標準の認証規格として利用されています。
IEEE 802.1X方式の認証システムでは、認証を受けるクライアントである「サプリカント(supplicant)」、RADIUSなどの「認証サーバ(authentication server)」、RADIUSクライアントの機能を持ち、認証サーバ間の認証プロセスを相互に中継する認証装置(認証スイッチ)である「オーセンティケータ(authenticator)」の3つの要素で構成されます。したがって「ア」が適切な記述です。
IEEE 802.1X方式の認証システムでは、認証を受けるクライアントである「サプリカント(supplicant)」、RADIUSなどの「認証サーバ(authentication server)」、RADIUSクライアントの機能を持ち、認証サーバ間の認証プロセスを相互に中継する認証装置(認証スイッチ)である「オーセンティケータ(authenticator)」の3つの要素で構成されます。したがって「ア」が適切な記述です。
- 正しい。
- 無線LANのセキュアプロトコルWPAで使用されるTKIP(Temporal Key Integrity Protocol)に関する記述です。
- WEPは無線LANの規格IEEE 802.11の一部として規定されています。またWEPではデジタル証明書による認証はサポートされていません。
- 無線LANでは衝突を検知する方法がないため、衝突回避の通信制御を行うCSMA/CA方式が採用されています。CSMA/CAは、IEEE 802.11の一部として規定されています。
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