平成17年秋期試験問題 午前問80

静止画像データの圧縮方式の特徴のうち,適切なものはどれか。

  • 可逆符号化方式では,圧縮率は伸張後の画像品質に影響しない。
  • 可逆符号化方式では,非可逆符号化方式より高い圧縮率が実現できる。
  • 非可逆符号化方式では,伸張後の画像サイズが元の画像よりも小さくなる。
  • 非可逆符号化方式による圧縮では,圧縮率を変化させることはできない。
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分野:テクノロジ系
中分類:情報メディア
小分類:マルチメディア技術
解説
静止画像の圧縮方式は、圧縮前の画像を復元することのできる「可逆符号化方式」と、圧縮前の画像に戻せない「不可逆符号化方式」に分類することができます。
可逆符号化方式
圧縮前のデータと、圧縮後のデータを展開したデータが完全に等しくなる圧縮方法でロスレス圧縮とも呼ばれる。一般に不可逆圧縮と比較して圧縮率は低くなる。
静止画像フォーマットではPNGやGIF、音声フォーマットではWMA Lossless,Apple Lossless,FLACなどがこの方式。
不可逆符号化方式
圧縮前のデータと、圧縮後のデータを展開したデータが完全には一致しない圧縮方法。可逆方式よりも圧縮率が高く、圧縮率と画像劣化のバランスを選択できるので、場面に応じた圧縮を行うことも可能となっている。
静止画像フォーマットではJPEG、音声フォーマットではMP3,Dolby Digital、動画フォーマットではMPEG1~4,WMV9などがこの方式。
選択肢の記述をそれぞれの特徴に照らし合わせると、
  • 正しい。可逆圧縮方式では伸長後の画像品質は圧縮前と同じです。
  • 非可逆符号化方式の方が圧縮率が高いので圧縮後のファイルサイズはその分小さくなります。
  • 色情報は少なくなりますが、画像サイズ(縦横の画素数)は変化しません。
  • 非可逆符号化方式では圧縮率を選択することが可能です。

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