平成18年秋期試験問題 午前問6

信頼性設計技術の中で,誤り検出した上である程度の訂正まで行いたい場合に使用する符号として,適切なものはどれか。

  • 巡回冗長符号(CRC)
  • 垂直パリティ符号
  • 水平パリティ符号
  • ハミング符号
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分野:テクノロジ系
中分類:基礎理論
小分類:通信に関する理論
解説
ハミング符号は、情報ビットに検査ビットを付加することで2ビットまでの誤りを検出し、1ビットの誤りを訂正できる手法です。ECCメモリ(Error Check and Correct memory)やRAID2の誤り訂正符号として使用されています。

他の方法は誤りの訂正機能をもっていないのでこれが適切です。
  • CRCは、生成多項式によって計算した誤り検出用のデータを用いて誤りを検出する方式です。単純なパリティチェックでは検出できない偶数個の誤りや連続した誤り(バースト誤り)を検出可能ですが、訂正機能は持っていません。
  • 単独のパリティチェックは誤りの訂正機能をもちません。
  • 単独のパリティチェックは誤りの訂正機能をもちません。
  • 正しい。
※水平方向、垂直方向の両方にパリティビットを付加する「垂直水平パリティ方式」では、ビット誤りの検出に留まらず、誤りが1ビットであれば正しいデータに訂正することが可能になっています。

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