平成18年春期試験問題 午前問36

次のXML文書に関する説明のうち,適切なものはどれか。

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" ?>
<text>
 <title>整形式文書と妥当な文書</title>
</text>

  • 整形式文書であり,妥当な文書である。
  • 整形式文書であるが,妥当な文書ではない。
  • 整形式文書ではないが,妥当な文書である。
  • 整形式文書ではなく,妥当な文書でもない。
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分野:テクノロジ系
中分類:アルゴリズムとプログラミング
小分類:その他の言語
解説
整形式XML文書(well-formed XML document)は、「最上位となるルート要素が1つある」「開始タグと終了タグが対になっている」「親要素と子要素の入れ子が適切」などのXMLの文法(構文規則)に従って記述された(形式的に整っている)XML文書です。コンピュータによる処理が可能なすべてのXML文書は整形式XML文書に該当します。

整形式XML文書の条件を満たし、かつ、文書内で指定されたDTD
文書型宣言…<!DOCTYPE ルート要素[ … ]>
に記述されたルールをすべて満たすものを妥当なXML文書(Valid XML document)といいます。
36a.png
設問のXML文書ですが、要素の対応や親要素と子要素の入れ子構造は正しく整形式文書にはなっていますが、DTDを参照する記述(<!DOCTYPE ルート要素[ … ]>))がないため妥当な文書ではありません。したがって「イ」が正解です。

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