平成19年春期試験問題 午前問43
問43解説へ
ある企業では,顧客マスタファイル,商品マスタファイル,担当者マスタファイル及び当月受注ファイルを基にして,月次で受注実績を把握している。各ファイルの項目が表のとおりであるとき,これら四つのファイルを使用して当月分と直前の3か月分の出力が可能な受注実績はどれか。
- 顧客別の商品別受注実績
- 商品別の顧客別受注実績
- 商品別の担当者別受注実績
- 担当者別の顧客別受注実績
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解説
それぞれのファイルを関係データベースの表と考えて表間の関連を整理すると次のようになります。関係データベースの結合演算で関係を持つことができるかどうかを考えてみましょう。
受注商品と顧客が関連つけられている受注記録は当月分しかなく、直前の3か月については顧客と商品についての対応が記録されているデータがありません。したがって「ア」と「イ」は出力できません。また商品と担当者間にも関連性がないため商品別の担当者別は出力できません。
唯一出力可能なのが「エ」で、顧客マスタファイルには担当者コードの列があるので、担当者コードと顧客コードをキーとして並び替えすることで当月と直前3か月分の担当者別顧客別受注実績が出力可能です。
受注商品と顧客が関連つけられている受注記録は当月分しかなく、直前の3か月については顧客と商品についての対応が記録されているデータがありません。したがって「ア」と「イ」は出力できません。また商品と担当者間にも関連性がないため商品別の担当者別は出力できません。
唯一出力可能なのが「エ」で、顧客マスタファイルには担当者コードの列があるので、担当者コードと顧客コードをキーとして並び替えすることで当月と直前3か月分の担当者別顧客別受注実績が出力可能です。
- 受注商品と顧客が関連つけられている記録があるのは当月分だけで、前月~3カ月前についてはそれぞれの受注合計額のしかデータがないので出力できません。
- 商品マスタファイルは顧客別には集計されていないので出力できません。
- 商品マスタファイルに受注した商品と担当者を関連付ける項目(担当者コード)がないので担当者別に出力することはできません。
- 正しい。各顧客は1人の担当者に関連つけられていて、顧客マスタには担当者コードがあるため、項目ごとに集計することで出力が可能です。
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