平成20年秋期試験問題 午前問33
問33解説へ
稼働率の等しい装置を直列や並列に組み合わせたとき,システム全体の稼働率の高い順に並べたものはどれか。ここで,個々の装置の稼働率は0より大きく1未満である。
- A,B,C
- A,C,B
- C,A,B
- C,B,A
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解説
各装置の稼働率は等しく、0より大きく1未満とあるので、仮に稼働率0.9を当てはめてみて、システム全体の稼働率を比較します。直列接続の稼働率を求める式はR2、並列接続の稼働率を求める式は「1-(1-R)2」です。
【A】
2台の並列接続なので、
1-(1-0.9)2
=1-0.12
=1-0.01=0.99
【B】
稼働率0.99であるAの構成部分に、装置1台が直列接続されているので、
0.9×0.99=0.891
【C】
装置2台の直列接続は、0.9×0.9=0.81
稼働率0.81の構成部分が、並列に接続されているので、
1-(1-0.81)2
=1-0.192
=1-0.0361=0.9639
したがって、稼働率の高い順に「A,C,B」となります。
【別解】
各システムの稼働率を式で表して、それを比較する論理的な解法です。各装置の稼働率をRとします。
【A】
2台の並列接続なので、
1-(1-0.9)2
=1-0.12
=1-0.01=0.99
【B】
稼働率0.99であるAの構成部分に、装置1台が直列接続されているので、
0.9×0.99=0.891
【C】
装置2台の直列接続は、0.9×0.9=0.81
稼働率0.81の構成部分が、並列に接続されているので、
1-(1-0.81)2
=1-0.192
=1-0.0361=0.9639
したがって、稼働率の高い順に「A,C,B」となります。
【別解】
各システムの稼働率を式で表して、それを比較する論理的な解法です。各装置の稼働率をRとします。
- Aの稼働率
- 1-(1-R)2 … aとする
- Bの稼働率
- R×[Aのシステム構成]なので、Ra
- Cの稼働率
- 1-(1-R2)2
- AとB
- 0<R<1なので「a>Ra」、よってA>B
- AとC
- 1から減じる部分を比較すると、0<R<1なので「(1-R)<(1-R2)」、よってA>C
- BとC
- Bの稼働率 Ra を展開すると、
R(1-(1-R)2)=R(1-(1-2R+R2)
=R(1-1+2R-R2)=R(2R-R2)
=R2(2-R)
Cの稼働率を展開すると、
1-(1-R2)2=1-(1-2R2+R4)
=1-1+2R2-R4=2R2-R4
=R2(2-R2)
R2に乗ずる部分を比較すると、0<R<1なので「2-R<2-R2」、よってB<C
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