平成20年秋期試験問題 午前問6
問6解説へ
7ビットのコードと1ビットのパリティビットからなる8ビットのデータで発生した誤りに関する記述として,適切なものはどれか。
- 1ビットが誤っているときだけ,誤りが復元できる。
- 誤りが復元できるかどうかは,不明である。
- 誤りを復元することは,不可能である。
- 奇数個のビットが誤っているときだけ,誤りが復元できる。
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解説
パリティチェック(parity check)は、データ通信で伝送時の誤りを検出する最もシンプルな方法の一つです。送信するデータの一定長のビット列に1ビットの検査ビットを付加し、受信側では受信データとパリティビットを照合することで誤りを検出します。パリティチェックは基本的に誤り訂正の機能を持たないため、誤りが検出されたときには送信元に再送要求を行います。また、誤りが奇数個であれば検出できますが、偶数個の誤りは検出できないという特徴があります。
- 1ビットの誤りを含め奇数個の誤りがある場合に検出できますが、誤りの復元はできません。
- 設問のパリティ方式では奇数個の誤りの検出が可能ですが、誤りの位置まではわからないので誤りを復元することはできません。不明ではなく常にできません。
- 正しい。パリティチェックでは、誤り検出時に送信側から再度同じデータを送ってもらうことを前提としているため、誤り訂正の機能はもっていません。パリティチェックを拡張し、2方向のパリティチェックを併用する「垂直水平パリティ方式」には1ビットの誤り訂正機能がありますが、設問の方式は一方向だけの基本的なパリティチェックなので誤りの復元は不可能です。
- 奇数個の誤りを検出することはできますが、誤りの復元はできません。
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