平成20年春期試験問題 午前問35
問35解説へ
コンピュータシステムのライフサイクルを故障の面から,偶発故障期,初期故障期,磨耗故障期の三つの期間に分割するとき,適切な記述はどれか。
- 偶発故障期に不良品が十分除去されていれば,磨耗故障期では,まれにしか故障が発生しない安定した時期が迎えられる。
- 時間とともに初期故障は増大するので,できるだけ初期故障期を短く済ませて,早く偶発故障期を迎えることが重要である。
- システムの故障率が増大する初期故障期と減少する磨耗故障期の繰り返しの後に,一定の故障が発生する安定的な偶発故障期を迎える。
- システムを故障なしに長い時間動かすためには,偶発故障期に定期点検で部品を交換することによって,磨耗故障期を迎える時期を遅れさせることが重要である。
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解説
システムの運用開始からの時間経過と故障率の関係はバスタブ曲線で表されます。
これは運用開始直後の初期故障期間では故障率は高く、その後の偶発故障期間での故障率は低くなり、製品寿命に近づく摩耗故障期間では故障率は高くなっていく傾向をグラフにしたものです。
これは運用開始直後の初期故障期間では故障率は高く、その後の偶発故障期間での故障率は低くなり、製品寿命に近づく摩耗故障期間では故障率は高くなっていく傾向をグラフにしたものです。
- 磨耗故障期では、それまでの不良部分が除去されていても構成部品の磨耗に由来する故障が多くなります。
- グラフの示すように初期故障は時間と共に少なくなっていきます。
- システムのライフサイクルは、初期故障期→偶発故障期→磨耗故障期の順に推移します。
- 正しい。構成部品の交換によって、それらの磨耗による故障の多発を遅らせることができます。
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