平成21年春期試験問題 午前問16
問16解説へ
3台の装置X~Zを接続したシステムA,Bの稼働率について,適切なものはどれか。ここで,3台の装置の稼働率は,いずれも0より大きく1より小さいものとする。
- 各装置の稼働率の値によって,AとBの稼働率のどちらが高いかは変化する。
- 常にAとBの稼働率は等しい。
- 常にAの稼働率が高い。
- 常にBの稼働率が高い。
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解説
稼働率がそれぞれRa、Rbの機器がある場合、2つが直列接続されているときの全体としての稼働率はRa×Rb、並列で接続されているときの稼働率は1-(1-Ra)(1-Rb)の式で表すことができます。
3つの装置X~Zの稼働率をそれぞれx~zとすると、システムA、Bの稼働率は次の式で表せます。
【システムA】
(1-(1-x)(1-y))・z
=(1-(1-x-y+xy))・z
=(x+y-xy)・z
=xz+yz-xyz
【システムB】
1-(1-x・z)(1-y)
=1-(1-y-xz+xyz)
=xz+y-xyz
2つの式を比較すると「xz-xyz」の部分は同じで、異なるのは「yz」と「y」の項だけです。3台の装置の稼働率は、いずれも0より大きく1より小さいので、常に「yz<y」の関係となり、結果として以下の式が成り立ちます。
xz+yz-xyz<xz+y-xyz
(Aの稼働率<Bの稼働率)
したがって、「常にBの稼働率が高い」という記述が適切です。
3つの装置X~Zの稼働率をそれぞれx~zとすると、システムA、Bの稼働率は次の式で表せます。
【システムA】
(1-(1-x)(1-y))・z
=(1-(1-x-y+xy))・z
=(x+y-xy)・z
=xz+yz-xyz
【システムB】
1-(1-x・z)(1-y)
=1-(1-y-xz+xyz)
=xz+y-xyz
2つの式を比較すると「xz-xyz」の部分は同じで、異なるのは「yz」と「y」の項だけです。3台の装置の稼働率は、いずれも0より大きく1より小さいので、常に「yz<y」の関係となり、結果として以下の式が成り立ちます。
xz+yz-xyz<xz+y-xyz
(Aの稼働率<Bの稼働率)
したがって、「常にBの稼働率が高い」という記述が適切です。
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