平成22年春期試験問題 午前問19
問19解説へ
プログラムの局所参照性に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 繰り返し呼ばれる手続をサブルーチン化すると,サブルーチンの呼出しと復帰のために分岐命令が増えるので,必ず局所参照性は低下する。
- 同様の処理を反復する場合,ループやサブルーチンを用いずにプログラムにコードを繰り返して記述する方が,局所参照性は高くなる。
- 分岐命令などによって,メモリを短い時間に広範囲に参照するほど,局所参照性は高くなる。
- ループによる反復実行のように,短い時間にメモリの近接した場所を参照するプログラムの局所参照性は高くなる。
正解 エ問題へ
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解説
局所参照性とは、1つのリソースに複数回アクセスする処理に関する情報工学上の概念です。
局所参照性には、時間的局所性・空間的局所性・逐次的局所性という3つの種類が存在します。
局所参照性には、時間的局所性・空間的局所性・逐次的局所性という3つの種類が存在します。
- 時間的局所性
- 一度アクセスされたリリースが近い将来に再び参照される可能性が高いという概念
- 空間的局所性
- あるリソースが参照されたとき、その近傍のリソースが参照される可能性が高いことを表す概念
- 逐次的局所性
- メモリが逐次アクセスされるという概念
- 一般にサブルーチンを用いるほうがメモリの同じ位置にアクセスする可能性が高くなり局所参照性が高くなります。
- ループやサブルーチンを用いた記述法のほうが局所参照性が高くなります。
- 空間的局所性が低下します。
- 正しい。時間的局所性が高くなります。
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