平成24年秋期試験問題 午前問28

R表に,(A,B)の2列で一意にする制約(UNIQUE制約)が定義されているとき,R表に対するSQL文のうち,この制約に違反するものはどれか。ここで,R表には主キーの定義がなく,また,全ての列は値が決まっていない場合(NULL)もあるものとする。
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分野:テクノロジ系
中分類:データベース
小分類:データベース設計
解説
UNIQUE制約(一意性制約)は、データベースにデータを追加したり更新する際に、列や列のグループが表内のすべての行で一意となるように要求する制約です。なおUNIQUE制約は、NULL値を許容するという点で主キー制約と異なります。

この問題では(A,B)の2列の組合せが表内で一意となっていることが要求されているので、それぞれのSQL文を実行した結果を考えてみましょう。
  • A列の値が'AA01' かつ B列の値が'BB02'の行、つまり上から2番目の行を削除するSQL文です。
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    結果を見ても制約に違反している行はありません。
  • 表に('AA01',NULL,'DD01','EE01')の行を挿入するSQL文です。
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    結果を見ても制約に違反している行はありません。
  • 表に(NULL, NULL,'AA01','BB02')の行を挿入するSQL文です。
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    結果を見ても制約に違反している行はありません。
  • A列の値が'AA01'であるレコードのA列の値を'AA02'に更新するSQL文です。
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    更新によってA列='AA02'、B列='BB01'の行が重複することになるため、この操作は(A,B)の2列に課されたUNIQUE制約に違反しています。

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