平成24年秋期試験問題 午前問30
問30解説へ
CSMA/CD方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 衝突発生時の再送動作によって,衝突の頻度が増すとスループットが下がる。
- 送信要求の発生したステーションは,共通伝送路の搬送波を検出してからデータを送信するので,データ送出後の衝突は発生しない。
- ハブによって複数のステーションが分岐接続されている構成では,衝突の検出ができないので,この方式は使用できない。
- フレームとしては任意長のビットが直列に送出されるので,フレーム長がオクテットの整数倍である必要はない。
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解説
CSMA/CD(搬送波感知多重アクセス/衝突検出)は、イーサネットが採用している通信手順で、主に媒体共有型ネットワークで発生する伝送路上での衝突を前提とした通信制御方式です。
CSMA/CDでは、次の手順でフレーム(データ)を送信します。
CSMA/CDでは、次の手順でフレーム(データ)を送信します。
- 伝送路上に他のステーションからのフレームが流れていないことを確認する。
- フレームを伝送路に送出する。
- 衝突(コリジョン)を確認した場合、フレームの送出を中断する。
- ジャム信号を一定時間送信し、衝突の発生を全てのステーションに検知させる。
- ランダムな待ち時間(バックオフ時間)経過後に、再び①から送信手続きを開始する。
- 正しい。
- 他のステーションが同時にフレームを送出した場合には衝突が発生します。
- 衝突を検知した際に送信されるジャム信号は、リピータハブを越えた先のステーションまで届くのでハブによる接続でも使用できます。
- フレームはオクテット(8ビット)単位になっていなければなりません。
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